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初回の平均貸付額

初回の平均貸付額は正直なところ、これが高いのか低いのか判断が付けづらい。なぜなら、新規契約者であるお客さんの。希望に依るところが大きいからだ。ただ、新規契約率の項にも記したが、基本的に各社「与信の引き締め」が行われている現状から推測すると、そもそもの「与信額」自体低く抑えられている傾向があり、よって初回の借入額も低くなってきているという推測は容易に立てることができる。とくに、貸倒の増加が顕著になってきたここ数年は、消費者金融においても「貸し渋り」が公然となされている点は見逃せず、利用者自身も「借り控え」の意識を強く持つようになってきている。また、ここには社会問題化している「過剰貸付に対する抑制」も働いている。その与信結果から優良客レベルであっても、与信額を抑える傾向は変わってないのである。

日米の長期的経常収支の動向

日本と米国の経常収支と貿易収支の対GNP比の推移を示したものによると、一九七〇年代以来、日本の貿易収支の対GNP比は一貫してプラスで、経常収支の対GNP比は、七四年と七九〜八〇年の二度の石油危機の時期を除いてプラスで推移している。とくに八二年頃からその規模が大きく、かつ増加傾向にある。それに対して、米国の経常収支と貿易収支の対GNP比は七〇年代以後、一時期を除いてマイナスになり、八〇年代の半ばからもち直したものの依然としてマイナスが続いている。このように、日本の経常収支と貿易収支が約二十数年の間ほぼ一貫して黒字で推移しているのに対して、米国ではほぼ二〇年近くにわたって赤字で推移している。日米両国についてこうした両収支の黒字と赤字が長期にわたって続くのはなぜだろうか。

アメリカがくしゃみをすると、世界が風邪をひく

「アメリカがくしゃみをすると、世界が風邪をひく」。これは、世界経済におけるアメリカの影響力の強さを示すさいによく使われる表現だ。しかし近年、この考え方よりも「デカップリング」という新しい理論に注目が集まったことがあった。デカップリングとは「切り離し、非連動」という意味で、要はアメリカ経済が減速したとしても、その影響はもはや世界に広まらないという理論である。このデカップリング論の背景には、新興国の台頭がある。当時はBRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)をはじめとする新興国が高い経済成長を維持しており、世界経済を牽引していた。2007年10月に国際通貨基金(IMF)が発表した世界経済の見通しによると、前年1年間の世界の経済成長の半分を中国、インド、ロシアの3国が占めていた。そして中国では、外貨ではない独自の投資により道路や港湾施設などのインフラ整備が行なわれたほか、世界最大の人口を誇る自国のマーケットが拡大をつづけていた。